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原産国 | アフリカ、ケニア産 |
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生産処理 | ウォッシュド |
標高 | 1100m-1800m |
ケニア
ケニアはアフリカ大陸の東海岸で赤道直下に位置する国です。
日本の1.5倍ほどの国土面積は赤道で二分され、国土の大半が標高1200m以上の高地が占めます。
沿岸部では高温多湿な熱帯の気候が通年続き、内陸の平地は暑く乾燥したサバンナの気候、内陸の高地は温暖で昼夜の寒暖差がある冷涼な気候で、年に二回の雨季があります。
アフリカ大陸でもっとも高いキリマンジャロ山に次ぎ、二番目に高いのがケニアにあるケニア山(ケレニャガ、キリニャガ)で、5199mです。
先進的で積極的なコーヒー産業体制
コーヒー発祥の地とされる隣国のエチオピアで古くからコーヒー栽培が行われてきたことと比較すると、一見、ケニアのコーヒー栽培の歴史は浅く見えるかもしれません。
しかしコーヒーの専門研究機関を世界に先駆けて設立し、品質向上に役立つ制度を確立し、栽培から加工や輸出までを国を挙げた体制でしっかりと管理するなど、コーヒー産業を積極的に向上させていく努力がケニアでは早くから行われてきました。
ケニアのコーヒー
ケニアの高地には、赤土や火山質の豊かな土壌、冷涼で寒暖差のある気候、充分な雨量と、コーヒー栽培に恵まれた環境が揃っています。
ケニアでは等級が豆の大きさ(スクリーンサイズ)で分けられ、最高のAAがスクリーンサイズ18以上、以下はAB(15~17)と続きます。
ケニアのコーヒーは、コーヒー栽培に恵まれた風土と、コーヒー産業の向上心に磨かれた宝石といえるでしょう。
ケニア+AA=甘くておいしいコーヒー
世界で最も洗練されたコーヒーのひとつとして5本の指に入るとされるケニアのコーヒー。
くせになるような甘さと、ベリーやブラックカラントの香りが特徴として挙げられます。
ケニアのコーヒーは標高1400-2000mの範囲で育てられる、高地栽培のコーヒーでもあります。
SHG(Strictry High Grown)やSHB(Strictry Hard Bean)として栽培地が高地であることが高いステータスとなるように、高地生まれのコーヒーは甘みが強く引き締まった豆として人気です。
またケニアで8種あるコーヒー豆の等級のうちAA(17/18)は、E/エレファント(2つの種子が1つにくっついた豆)とケニアPB/ピーベリー(1つのコーヒーチェリーに通常2つある種子が1つだけある豆)を含むカテゴリの中で最大サイズです。
E・PB・AA以下にAB・C・TT・T・MH/MLと続き、ケニアのコーヒーは粒が大きいほど甘く、MH/MLに近づくほど品質が低く酸っぱくなるという傾向があります。
なのでシンプルにケニアのAAといえば甘くて高品質なコーヒー豆ととらえることができます。
ノート:
焙煎度や淹れ方によって味わいが一変する、表情豊かなコーヒーですが、特に心地よい甘味やフルーティさが魅力です。
浅煎りではレモンやグレープフルーツのような柑橘系のシャープな酸味を、中煎り・中深煎りでは特徴的なブラックカラントやベリーのジューシーな甘酸っぱさといった幅広いフルーティさ、深みのある芳醇な味わい、やわらかく心地よいほろ苦さとコクが魅力です。